2019年8月14日水曜日

ロンドン軍縮会議

今の世の中、最強の兵器といえば、核兵器ですが、核兵器を持つことが許されているのは、第2次世界大戦の戦勝国だけです。

核拡散防止条約ってのがあって、米国・イギリス・フランス・ロシア・中国ですね。でも、本当は、インドもパキスタンもイスラエルも北朝鮮も核兵器をすでに持っているといわれています。

戦勝国だけが持てるというのもおかしな話ですし、禁止されているはずなのに、インドやパキスタンやイスラエルや北朝鮮も持っているのも、不思議な話ですよね。

その気になれば、意外と簡単に作ることが可能なのかも知れません。

日本は、被爆国なので、核兵器にはアレルギーがあって、抑止力としても、保有しないでしょうね。アメリカの核の傘に守ってもらっています。

日本は、第2次世界大戦では敗戦国ですが、日露戦争でも日清戦争でも第1次世界大戦でも戦勝国でした。

戦争に勝つと、賠償金をもらったり、領土をもらったり、いろいろと有利な条約を結んだり出来るようです。

勝つのと負けるのとでは大違いですから、負けるような戦争をしてはいけません。

1914年7月28日から1918年11月11日にかけての第1次世界大戦では、日本は連合国側で、ドイツやオーストリアやオスマン帝国などが敵でした。

大日本帝国は連合国五大国の一国としてパリ講和会議に参加し、ヴェルサイユ条約によりドイツの山東省権益と、パラオやマーシャル諸島などの赤道以北の南洋諸島を委任統治領として譲り受けるとともに、国際連盟の常任理事国となった。

この辺りから、日本の慢心がはじまったようですし、欧米の日本に対する警戒が強まったようです。

1922年に行われたワシントン軍縮会議では、太平洋と東アジアに権益がある日本・イギリス・アメリカ・フランス・イタリア・中華民国・オランダ・ベルギー・ポルトガルの計9カ国が参加しました。

軍縮会議の結果、主力艦保有率を米英5、日本3、フランス、イタリア1.67とするワシントン海軍軍縮条約が締結されました。

このときから、もう日本は、米国やイギリスには、軍備で勝てなかったわけです。

そして、日本を追い詰めたのが、1930年に開かれたロンドン海軍軍縮会議です。この会議で、日本国内に、賛成派と反対派が、対立し始めて、天皇を利用する軍部の暴走や、政治家に対する暗殺やテロが多発してゆきました。

政治家と軍部との対立もいけませんが、海軍と陸軍の間にも対立が芽生えていくわけです。

日本の景気もよくないわけで、貧しい地方では、娘を売る親がいて、満蒙開拓団や満州馬賊に憧れる若者たちが増えたそうです。

日本は、ウサギのような所もあって、イケイケの時には、実力以上の成果を出すことがあっても、下り坂に弱く、追い詰められると、じり貧になることもあるようです。

それに、振り子の揺れ幅が大きくて、リベラルに振れたあとは、その反動で一挙に右に揺れてしまい、危険が迫ります。

日本は、これからが、本当に大切な時期で、左翼も、もっと日本のことを考えるべきですし、右翼も、他の国との共存共栄も考えた方がいいし、とにかく、国内が乱れて、内乱状態になるのが、最悪です。

そういった状態を望んでいる狡賢い国もあると思います。

なんか、足の引っ張り合いや、つまらないことでの意地の張り合いも多くなっているようです。

日本人の世界に誇ってきた倫理観の高さも、最近は、どうも下降気味のようです。

新聞やテレビのレベルの低さが原因でしょうね。