2020年3月15日日曜日

ピークカット戦略(集団免疫戦略)について

日本政府の戦略は、初期から、急激な感染者の増加を抑えて、徐々に感染者を増やしてなだらかなカーブを目指すというやり方です。

こうしたやり方をピークカット戦略(集団免疫戦略)というそうで、急激なピークをカットするイメージなんでしょうね。

イギリスのジョンソン首相が、このピークカット戦略(集団免疫戦略)について発言し、今まで、日本政府が、積極的に説明してこなかった部分にも言及して話題になっています。

それは、集団免疫戦略というのは、時間をかけながらゆっくりと感染者を増やしていって、抗体を持つ人の数を増やすという戦略で、具体的には、イギリスの場合には、人口の60 ~70%くらいの人が感染をするという話らしいです。

今のところ、武漢ウィルスに感染しても、約80%の人は、自然治癒するそうです。

そして、約15パーセントの人が、症状が出て、治療が必要になるそうです。でも、適切な治療を受ければ快方に向かうそうです。

そして、約4%の人が重篤化するそうですが、人工呼吸器などを使ってなんとか快方に向かうそうです。

しかし、最期の約1%の人が亡くなられるようです。

すでに、いろいろなところでも語られているように、亡くなられる方は、高齢者(特に80歳以上で)、持病を持っている人が多いそうです。

医療崩壊という言葉も、いろいろと語られていますが、その医療崩壊にもいろいろとあって、一般的にいわれているのは、医師や看護師や検査技師たちなどの数とか、ベッド数なんですが、今回の武漢肺炎に関して、心配される医療崩壊は、人工呼吸器の数が基準だそうです。

要するに、重篤化するといわれている約5%の内の約4%の人が助かるためには、人工呼吸器などが必要だということらしいです。

こちらの「ピークカット戦略(集団免疫戦略)地獄への道は善意で舗装されている」は、一読する価値があると思います。

ここでは、日本のピークカット戦略は、思っている以上に時間がかかることと、その間に感染する人が多い分、亡くなられる方も、かなり出るという点を指摘されています。

かかる時間は30ヶ月以上だし、亡くなられるだろう方もイギリスの例では、数十万人規模だそうです。

ピークカット戦略(集団免疫戦略)に問題があるのなら、それ以外にはどんな方法があるのかということで、この人は、「封じ込め戦略」を諦めるべきではないといっています。

「封じ込め戦略」というのは、中国がやっているような感染が広がった地域を封鎖してしまうやり方です。

ものすごい数の感染者が出ても、それは一時的で、最終的には感染を封じ込めることが出来るという考え方です。

封じ込めをしている期間は、多大な被害が出るけど、ピークカット戦略(集団免疫戦略)よりは、短期間という見込みのようです。

といっても、中国やシンガポールのような独裁国家であれば、徹底的な封じ込めが出来ても、日本のような民主主義の国で、言論の自由が有り、反政府の声が大きい国では、そこまで出来るのかどうか、個人的には疑問です。

学校を休みにすると決めただけでも、非難囂々でした。

それと、日本政府の説明では、最初から、感染のスピードをなだらかなカーブにし、その間に、ワクチンや治療薬の開発に期待をするということがありました。

そして、高齢者などの死亡を少なくするために、病院に患者が殺到する可能性のある、PCR検査を制限して、医療崩壊を回避するということは、ある程度成功していると思います。

こちらも一読をお奨めします。

いろいろな考え方があるし、わかっていないことの多いウィルスですから、間違いもあるかもしれませんが、個人的には、政府は、頑張って国民の生命を守ってくれていると思います。

Umareちゃんの作品です