2020年7月14日火曜日

エジプト人兵士の感染騒ぎ

昨日からタイで話題になっているのが、エジプト人兵士とスーダンの外交官の9才になる娘さんの新型コロナ感染に関してです。

バンコクの南東にあるラヨーンという所で陽性とわかったエジプト人は軍人としての特権意識なのか、隔離されているべき D Varee Diva Centralホテルから、勝手に外出していたことがわかっています。

検査を受けるようにいわれても、検査を拒否している映像もテレビやネットで流れています。

結局、滞在していたホテルの従業員や接触が考えられる人びと、タクシーの運転手や、そのタクシーを使った人たち、セントラルデパートなどの立ち寄り先など、400人以上の人に感染のリスクがあって、多くの人が感染検査を受けているそうです。

ラヨーン市内の10の学校も徹底的な消毒をしているそうです。

もう一人のスーダン外交官の9才の娘さんですが、10日の早朝にエジプト航空のフライトでバンコクに到着後、大使館で自己隔離をすべき所、外交官の特権で、自分の借りているコンドミニアムに行ったあと、具合が悪くなって救急車で病院に運ばれたそうです。

スクンビットソイ26にあるCondo One Xに到着したのが、 9:25amでコンドミニアムの3番リストで住んでいる19階に上がり、11:38amには、救急車で病院に運ばれたようですから、少女が外出した可能性は低いようです。

しかし、家族が大使館に移動した12日までは、いろいろなところに行ったといわれているので、こちらも、タイ人に感染させた可能性は残っているようです。

こうしたことでもわかるように、もしも外国から観光客を入れたら、いくら厳しく隔離チェックなどをしても、漏れる可能性があるし、もしも漏れたときには、一挙に感染が広がるリスクがあるわけで、こんな状態では、経済が生き返るまでには、時間がかかりそうです。

タイの人たちは、不自由な暮らしも、感染者を出さないためと、頑張ってきているわけで、国内感染者を出さない日数が50日とか、感染者数の国別の順番が、世界100位になったというのも誇りなわけです。

ワクチンの開発とか、民間療法とか、本当によく頑張っているわけで、外国人の勝手な行動で、すべてが水の泡に帰すということになれば、温和なタイ人も激怒するでしょう。

本当のところは、感染者数は、ひとつの目安でしかないわけで、重傷者や死者が重要ですが、現在入院中の人は82人で、今までの死者は58名と、本当に素晴らしい結果を保っています。