2020年8月18日火曜日

タイの学生運動

昔は、小学校は長髪OKで、中学校が丸刈り、高校になると長髪OKでした。女子のことはわからないけど、長い髪の人は、三つ編みだったかな?

私の場合には、当時としてはかなり自由な高校で、あんまりうるさいことはいわれませんでしたが、学生服と学生帽の反対運動をしたような記憶があります。

タイの男の子の場合には小学校の多くが、独特な短髪で、頭の頂上だけを残して、3方を刈り上げるといった髪型が多く、中学高校まで、そんな髪型の学校もあって、子供たちに非常に評判が悪いようです。

常夏の国ですから、男の子たちは半ズボンにシャツです。

どこの国でも、中学生になれば、多くの子供たちが色気づいてきます。

日本でも先日、ツーブロックの髪型は許されるべきかと話題になったそうです。

オシャレをしたいわけです。異性にアピールしたいわけです。

まったく校則のないドイツの学校が「学級崩壊」と無縁なワケ

ドイツでは「身だしなみや生活指導は家庭の役割」「学校の役割は勉強の面倒を見るところ」といういわば役割分担に関する「すみ分け」がはっきりしているからです。


欧米では、保護者の責任が重く、子供たちの犯した犯罪などに関して親の責任も問われることがあります。

子供たちは、親からも社会からも保護されますが、権利は制限されるわけです。

ドイツには校則がなくても、学校崩壊がないから、日本もタイも、ドイツのようにすべきだというのは、乱暴すぎます。

ドイツには、ドイツの社会システムがあって、それらすべてを真似るのならまだしも、一部だけ、自分の都合のいいところだけを切り取って真似るのは、ダメですね。

どこの国にも伝統とか文化とかがあるわけですが、高校生くらいになると、反抗心も生まれますし、大人たちの矛盾とか汚れた部分にも気が付いて、政治に目覚め、反政府的な発言をしたりするわけです。

日本でも、左翼を中心に国歌斉唱とか国旗掲揚に反対する人もがいますが、タイでも、それは同じです。

今月になって、タイでは、大学生や高校生の反政府運動が話題になってきています。

政治に関しては、憲法改正であり、内閣総辞職であり、政治的な発言の自由を求めているわけですが、高校生の場合には、校則が厳しいと、髪型や服装の自由も訴えるところもあるようです。

教師たちによるパワハラへの抗議も増えてきています。

棒で叩いたり、ハサミやバリカンで髪の毛を切ったり、かなり激しい行為もあるようです。

今は、スマホで現場の映像や音声が画像を簡単にアップできちゃいますから、パワハラやセクハラは即アウトです。

なんといってもSNS時代ですから、自分が抗議している写真を撮ってアップするのが流行なわけです。

香港の運動などを参考に白い紙を掲げたりしていますが、タイの場合には、白いリボンを手首に巻いたり、三本の指を空に向けて突き上げるポーズが、彼らのお気に入りのようです。

世界中のメディアが、左と右とに別れている時代で、アメリカですと、トランプの側にFOXで他はほとんどが反トランプです。

日本もテレビはほとんどが反安倍政権で、新聞も産経以外は、反安倍という感じですよね。

朝日とか共同とか毎日とか、もう最初から疑ってかかった方が間違いないといえるほどで、フェイクニュースも多いです。

タイの場合には、テレビですと、昔から左翼やタクシン派がVoiceTVで反タクシン派がNationTVという構図です。

タイ字新聞はタクシン派が多いようです。

日本は、ネットや若者は反左翼が強いですが、タイの場合には、ネットも若者も左翼が強いです。

 本当は、話し合いで決めることが出来れば、それが理想ですが、お互いに譲らないし、訴えられたら国外に逃げるし、国を分断させようとする勢力もいるわけです。

選挙を行っても、なんだかんだと公正ではないわけです。それは、タクシン派でも反タクシン派でも、似たようなものです。

今の時代は、とにかく、SNSを上手に使う側が有利です。上手に使うには、動画や写真や音声を効果的に使うことと、若者好みの戦略が必要です。

今、学生たちが3本指を上に掲げるのがシンボルだから、反学生勢力も同じような3本指を掲げて、全く別の解釈を広めればいいと思いますね。

そうすれば、3本指を掲げる意味がなくなると思います。


とにかく、過激な動きを牽制して、平和路線を模索するしかないと思いますね。

国が割れたら、古今東西、漁夫の利を狙う外国勢力がでてきます。