2020年9月29日火曜日

当たるも八卦当たらぬも八卦

いよいよ9月も終わり10月がやってきますが、10月といえば、タイでは、過去にいろいろと悲惨な事件も起きています。

1958年10月20日 サリット革命
1973年10月14日 血の日曜日事件
1976年10月6日 血の水曜日事件
1977年10月20日 反タニン政権クーデタ

10月6日と14日には、毎年反政府集会も開かれてきているから、今年も、開かれるでしょう。

学生たちの集会も話題になっていますが、このところ、タクシン派の政党タイ貢献党で党首やスダラット女史など有力政治家が、役員を辞任して話題になりました。

以前からタイで初めての女性首相になるといわれ続けていたスダラット女史ですが、初めての女性首相の座をタクシンの妹インラック前首相に取られるなど、いつも運に見放されているようですが、タクシン家の女性とは不仲だといった噂もあります。

24日のマヒドン記念日に、ラマ10世が滞在先のドイツから一日だけの帰国をしたときに、なんと、タクシンの離婚したポチャマン元夫人と、タクシンの3人の子供たちが、ラマ10世に謁見をして、寄付を渡していた写真が流れました。

ラマ10世は実はタクシンと仲良しではないかといった話は昔からあったわけですが、何かが動くのかもしれません。

新型コロナの影響で、世界を自由に飛び回っていたタクシン一家も、DubaiでのSTAY HOMEで不自由な毎日なのかもしれないですし、とにかく、生まれ育った国に帰りたいという希望が強そうです。

タクシンが帰国する唯一の方法は、国王による恩赦ですから、何らかの取り引きがあったと考えている人たちもいるようです。

そんな動きのひとつとして、タイ貢献党の幹部が替わったのかもしれません。

今のプラユット政権も政権内外にいろいろな問題を抱えているし、この際、党派を超えた国家統一政府を画策しているのかもしれません。

そうなるには、学生たちの反政府集会は、マイナス要因で、そこに赤シャツが合流したら、大きな混乱が起きてしまい、新たな軍事クーデターが起きないとも限りません。

10月には軍人など公務員の移動の時でもあり、軍の勢力図が書き換えられるときでもあります。

ある日突然、タイ政権与党にタイ貢献党が加わって、国家統一政府が出来上がるというのは、当たるも八卦当たらぬも八卦でしょう。