2022年8月8日月曜日

ドラマ「拾われた男」の話

 ドラマ「拾われた男」が面白くなってきている。

出演者が、素晴らしい人たちばかりで、物語もいろいろと変化に富んでいて面白いんだけど、俳優として有名になっていくくだりとか、京都での共演女優への恋心とかから、アメリカに行っている兄が脳梗塞で倒れて、会いに行く話になって、めちゃくちゃ面白い。

アメリカでの話は、まるでアメリカのドラマ仕立てで、移民社会の話とか、不法滞在の話とか、高額医療費の話とか、いろいろとあって、興味深いわけです。

主人公の兄は、アメリカ留学中に大金を落としてしまって、大学に通うこともできなくなり、ビザも失効してしまい、不法滞在・不法就労となるわけです。

不法滞在の問題は、世界的な問題で、アメリカでも日本でもヨーロッパでも、頭の痛い問題となっています。

滞在したい側にはそれぞれの理由もあるわけですが、法律違反は法律違反で、基本は、見つかればどこの国でも強制送還です。

不法滞在や不法就労では、社会保障などを基本受けられないわけで、日本のようないい加減な国は例外です。

アメリカですと、もしも病気になったりすれば、高額医療費を支払えない人も多く、日本にいる家族にとっては、青天の霹靂状態になります。

海外への留学にしても旅行にしても、楽しいこともたくさんありますが、事件に巻き込まれたり、病気やケガをすることもあるわけで、そういったことも想定しておかないと、悲劇も生まれます。

日本では、アメリカやアジアに長期滞在したいと思っている人も多く、語学留学から、現地採用での就職などもあるわけですが、ビザや労働許可が、簡単に取れるわけでもなく、中には、不法滞在や不法就労をする人もいるわけです。

一度海外での暮らしを経験してしまうと、その非日常の心地よさに、日本で生活できなくなってしまうこともあるわけです。

外国人との恋愛なんかも、言葉の違いや習慣の違いも、最初は新鮮で、相手が魅力的に見えたりもするわけです。

それで、滞在が長くなる人も少なくありません。

非日常が日常に変わり、考え方や習慣の違いから言葉の問題なども、徐々に、頭の痛い問題を生むようになることもありますが、元の独身の気軽さに戻れない人もいるわけです。

海外ではいろいろな問題に悩むこともありますが、大きいのは病気やケガなどの医療関係と、高齢化問題でしょうね。

日本だって、これからどうなっていくのはか不安ですが、とりあえず、現在ならば、まだまだ外国と比べると社会保障は素晴らしく、病気になったりすると、日本に帰りたくなる人も多いのではないかと思います。

海外で高齢になる不安もなかなかのものです。

海外生活は、隣の芝生に見えるかもしれませんが、最低でも、合法的に滞在しないと、問題は多いです。

そんなことを仲野太賀さんと草彅剛さんの演じるアメリカでの離れ離れだった兄弟の話で、いろいろと考えさせられました。