2022年10月12日水曜日

ドラマ「一橋桐子の犯罪日記」の話

松坂慶子演じる一橋桐子は両親を見取り、未婚のまま76歳になっていた。

わずかな年金とパチンコ店清掃のパートで暮らしていたが、俳句同好会で知り合った由紀さおり演じるトモと同居することになった。

二人は、楽しく毎日を過ごしていたが、親友トモは病気で先に逝ってしまった。

意気消沈する桐子に不幸なことが重なり、このままだと孤独死して人に迷惑をかけると桐子は絶望する。

ある日、高齢者が刑務所で老後を過ごすために万引きをしたとの話をテレビニュースを見て、「ムショ活」を考えるようになった。

刑務所で死期を迎える光明を見出した桐子は「長く刑務所に入っていられる犯罪」をパチンコ屋の上司でムショ帰りの岩田剛典演じる久遠樹に相談しながら探求する物語。

松坂慶子さんといえば、歌手としても女優としても魅力的で、若いころはスタイルもいい美人でしたが、いつの間にか、中年や初老の小太りのおばさん役で演技派女優になっています。

それに、複雑な出生の話とか、売れないジャズギタリストとまわりの反対を押し切って結婚し、逃げるようにしてアメリカで二人の娘を出産しています。

両親との関係が悪化して、出生の秘密を暴露する本を出版されたり、まあ、波乱万丈の人生を送ってきたわけですが、父親が他界してからは、母親とも和解し、母親の世話を夫婦でしているそうです。

詳しい話は、wikiでどうぞ。

私の場合には、NHKの大河ドラマ「篤姫」で篤姫の教育係の幾島を滑稽に演じたのは、素晴らしく、今までのイメージと違っていたので感動でした。

今年は、ドラマ「今度生まれたら」で懐かしの「鎌田行進曲」で共演した風間杜夫と 平田満とのからみも楽しかったです。

女優さんも歳をとれば、それにふさわしい役を演じていくわけですが、老いを認めて老いに徹することは、意外と抵抗があるのではないかと思います。

美容整形なんかを見ても、歳をとっても、改造に改造を繰り返す人もいますが、歳をとれば、いくら改造しても不自然に見えるわけで、だったら、自然に老いていった方がいいのではなかろうかとか思っちゃいます。

高齢化社会ですから、いろいろな老いがあるわけで、老いてからも健康で幸せに暮らすってことは、そんなに簡単ではありませんよね。

社会保障は、国が豊かであり続けないといつか破綻しますしね。