2022年12月10日土曜日

ネコの話

ワールドカップの準々決勝で、断然有利と思われていたブラジルが、まさかの敗退に、いろいろな話で盛り上がっているようです。

ワールドカップといえば、タコが勝敗を占うとか、動物を使った占いが流行ってきていますが、今回の主役は猫です。

ブラジルのFWビニシウス・ジュニオール記者会見の時に、デスクの上に寝そべっていた猫をブラジルのスター選手はその様子を笑って見ていたけど、ブラジルの広報は猫の背中を両手でつまみ上げると、手前の床に投げ捨てたんだそうです。

映像を見ましたが、そんなに乱暴に扱ったわけでもなかったのですが、負けてしまったから、あることないこと敗因を探す人もいますよね。

ネコには、世界的に、化け猫のイメージがあるようです。

日本では、いろいろな怪談や伝承にネコが出てきますが、ほとんどが恨むとか化けるとか、アヤシイ動きとか、いいイメージはないようです。

泥棒猫とか、メス猫とか、化け猫とか。

日本にネコが入ってきたのは、仏教の伝来と同時だそうで、貴重な仏典をネズミにかじられないようにと中国から伝わったそうです。

大航海時代にもネコは船に乗せられて、船内の食料をネズミが食べないようにしたそうです。

ですから、本来は、人間のためになるネコで、エジプトの壁画などにも多くのネコが登場します。

ネコは犬に比べると、自由で、飼い主の命令に従わないことが多く、夜行性で、魚や鳥だけでなく、ヘビとかトカゲとかを食べたりもします。

そして、時々ミニ家出をして姿を消し、また戻ってきたりすることもあるので、西洋では、ネコには9つの命があるといわれているようです。

西洋の魔女狩りは有名で、いろいろな拷問道具なども作られていてびっくりですが、魔女=不死身だから魔女の使いをするといわれるネコも不死身と考えられたとか。

「Cat has nine lives」というのを初めて知ったのは、John Lennonの「Crippled Inside」という曲の歌詞で、ジョンらしい、皮肉いっぱいの歌で、ぜひ歌詞を読んでいただきたいです。

あと、数字の話で、好きな数字は、国によっても違ったりしますが、タイでは、9という字を好む人が多いです。それは、ラマ9世陛下が敬愛されていたことと関係があるようです。

中国人は末広がりの8が好きだそうですね。

私は3が好きです。

英語には「cloud nine」という言葉もあって、やはり元ビートルズのGeorge Harissonのアルバムにもあります。

「Cloud 9」は、最高なとか幸福なとかの意味のほか、積乱雲という意味もあるそうです。

ダンテの『神聖喜劇』の中ではthe ninth heavenが神に一番近く、いちばん幸福であるとされたことが語源だとか。

積乱雲も何層にも積み重なって天高く上る雲のイメージかな。

我が家では4匹のメス猫を多頭飼いをしているので、飼い主の愛情を独占できないからか、意外と嫉妬心なんかもあって、苛めあいなんかもあるので興味深いです。