2018年7月3日火曜日

タイ北部の洞窟に閉じ込められていた13名の生存が確認されました

少年サッカーチーム「イノシシ」の12名とコーチが、練習後、洞窟探検に入ったのですが、通路が浸水し、後戻りが出来なくなって、閉じ込められたのが6月23日でした。

それを知ってから、いろいろな方法で救助活動が始まりましたが、大自然を相手に苦戦を強いられて、作業がなかなか進みませんでした。

入り口から、正攻法で攻めたのが、タイ海軍の特殊部隊「シールズ」で、潜水夫たちが、徐々に進んでいきましたが、洞窟は数キロの深さがあり、時間がかかりました。

もう一つの作戦は、とにかく、洞窟内にたまっている水を排出することで、多くのポンプ車が投入されました。

3つ目が、洞窟の上の方にある縦穴を探し、そこから入っていく方法と、少年たちがいるだろうと思われるところに、ドリルで縦穴を掘る作戦でした。

機材を運ぶために、ヘリコプターが降りられる空き地を山の中腹に確保するために、木の伐採などをする作業も行われました。

この洞窟は、地元の人たちには有名でしたが、詳しい内部の情報が無くて、イギリス人が以前に入って、地図を書いていることが役に立ちました。

今回の件では、この2人のイギリス人や、潜水の専門家がイタリアから来ていたし、アメリカ軍も、協力していました。オーストラリアと中国も救助隊を送ってきました。

日本は、JICA から、治水の専門家2名が来たそうです。

イギリス人の書いた地図に、きれいな水がたまっていて、砂浜のような場所があり、そこをビーチリゾートで有名なパタヤビーチと名付けていたので、それが、テレビなどで報道され、13名は、パタヤビーチ付近にいる可能性が高いといわれてきました。

実際に13人が見付かったのは、パタヤビーチのあたりが水没し、その奥約400メートルの所だったそうです。

中に入ってもう9日が過ぎています。水は、雨水などあったでしょうけど、食べ物もなく、よく我慢したものです。11歳から16歳くらいの少年たちで、サッカー少年ですから、体脂肪も少ないと思われます。

13人の家族に送られてきたという写真が、テレビやネットに溢れていますが、どう見ても、洞窟に入ってすぐの写真に見えます。どうも昨年洞窟に入ったときの写真のようです。

とにかく、無事発見されてよかったですが、まだ、洞窟の外にでるまでには、いろいろと乗り越えなければならないことがあるようです。

まず、水を排出して、安全な通路を確保しなければなりません。

医療チームも13人の健康チェックと必要な治療をしないといけないし、雨が降らないとしても、2~3日かかりそうです。

でも、とにかくよかったよかった。