2018年7月1日日曜日

地図の話

北部タイの洞窟に閉じ込められている少年サッカーチームの13名ですが、すでに1週間以上経っても、いまだ、消息はわかっていません。

とにかく、長い洞窟で、数キロあって、一説では、隣国ミャンマーまで続いているとか。そんな洞窟の通路の低い部分に雨水がたまって行き来できなくなっているわけです。

救助隊は、まず、たまっている水を外に出す作戦と、たまっている部分に潜水特殊部隊を派遣して、なんとか向こう側に行く作戦、それから、山の上を捜索して縦穴を見つけ、そこから物資や人を洞窟に送る作戦をやっているようです。

テレビでは、説明のための洞窟やその付近の見取り図や3Dの地図なども登場していますが、ちょっと気が付いたことがあります。

それは、その地図の方位が統一されていないことです。

洞窟の入り口が手前に来ている図だったり、洞窟の入り口が右側だったり、左側だったり、ちょっと見ても、位置関係がよくわからないときがあります。

タイ人は、地図を書くのも見るのも苦手で、タイ人に道を聞くと余計に迷うという話もあるくらいです。

日本人なら、誰もが、北を上にして地図は書かれているし、自分で地図を書くときも北を上にして書きます。

ですから、頭の中も、そのようになっていて、地図を見れば目的地にも行けるし、位置関係もはっきりします。

タイの人たちは、自分が中心で位置関係を考えるので、人によって、基準が違うこともあります。電話などで、場所の確認をすると、そこを右に曲がってのそこが、最初から食い違うこともあるし、曲がり角は、いつも直角ではないですから、ちょっとしたずれが、大きなずれになっていくこともあります。

日本では、地図を読むといいますし、地図に書かれている情報から、いろいろなことを読み取ります。

タイの人が、相手の人の立場になって、地図を書き、地図を読むことが出来るようになれば、タイは、もっともっと発展すると思います。

一刻も早く、全員が生きて救助されることを祈っていますが、どんな結果であったとしても、今回のことを教訓に、将来に生かして欲しいです。