2019年6月25日火曜日

ノーナレ「画面の向こうから―」

NHKで6月24日(月) 午後10時50分に放送された番組で、ベトナムから技能実習生として日本で働く女性たちの問題をやっていました。

技能実習制度というのは、基本的に、海外に進出した日本企業で働くために、その国の人を日本の企業で一定期間働いてもらい、その国に戻ってすぐに、その国の工場で日本と同じように働いてもらえるための制度だったようです。

一つのラインをそのまま現地にということらしいです。

それが、徐々に、日本の労働不足を解消するための外国人労働者受け入れの方便に使われるようになっているようです。

日本人が嫌がるような、きつい労働に外国人実習生を入れるということが、広まっていって、農業や漁業や中小企業などで働く外国人実習生が多いそうです。

日本人には嫌われるような業種でも、海外の人たちにとっては、お金のためなら喜んで働きたいという国もあるわけで、日本と海外との間の賃金の格差によって、成り立つ需要と供給のバランスもあるわけです。

日本で2年間働けば、例えば100万円貯まるとか、現地の人たちにとっては、かなり夢のある話なわけで、なんとしてでも日本で働きたいと望む人も多いわけです。

そこに、ブローカーが入り込んで、ブローカーが人材を探し、簡単な日本語や技術を教育し、日本の企業に送り込むことで、中間の手数料をいただくというシステムが出来上がっているそうです。

日本への旅費などを含む費用は、とりあえずブローカーから借金をするなどして集め、日本で働いたお金の中から返していくようです。

こうしたシステムは、1980年頃から、日本で話題になったジャパゆきさんたちのビジネスと同じです。

東南アジアなどで働く夜の女性たちを日本に送り、日本で売春をさせ、中間マージンを稼ぐヤクザたちがいました。

夜のオネエサンたちに聞いた話では、日本に着くなりパスポートを取り上げられて、温泉町などのスナックなどに送られ自由が束縛され、一生懸命に働いて借金を返し終わる頃、なぜか、手入れが入って、強制送還というケースも多かったとか。

デモ、中には、日本で働いて田舎に錦を飾り、日本御殿を建てた女性もいるわけで、そういった成功例を見ちゃえば、わたしも行ってみたいとなるようです。

タイの場合、売春に行くところで有名なのは、香港・マカオ・台湾・韓国・日本などですが、アフリカやヨーロッパにもかなり行っているようです。

タイには、中東やヨーロッパなどで建設現場や農場などで仕事をする人たちを集めて送るマンパワーの会社もかなりあります。

日本には、ジャパゆきさんたちを助けるためのNGOなどもあり、今回の技能研修制を助ける組織などと共通するのではないかと思います。

今回の番組では、今治タオルの下請け工場で働くベトナム人女性たちが、劣悪な環境や労働条件で働かされているということでしたが、他にも、同じような問題はたくさんあるそうです。

日本は、技能実習生制度を悪用するような安い労働力目当ての外国人労働者受け入れは、考え直すべきだと思います。

この制度では、必ずトラブルが発生してくると思うし、日本の雇う側が一方的に悪いのではなく、研修生側に問題がある場合も考えられるでしょうし、日本は、ごねればなんとかしてもらえるといった悪賢い人たちも海外にはいるわけです。

もう、韓国とのいろいろな問題から学習すべきです。

可哀想な外国人実習生というイメージ作りで、彼らを助けるNGOの中にも、うさん臭い団体もありそうです。

こういった問題は、最期まで責任を持って報道すべきです。例えば、会社側の言い分も聞くべきだし、自給はいくらだったのかとか、最初の契約はどうなっていたのかとか、助けを求めたベトナム人側の意見だけでなく、残っているベトナム人の話も聞くべきでしょう。

NHKとか朝日新聞とか、時には、信用できないようなことをすることもあるから、少しは疑ってみた方が安全かも。特に選挙をひかえて、左翼が、いろいろと仕掛けてくる時期ですからね。

外国人労働者受け入れに関しては、出来る限り正攻法で透明化が望まれますね。それと、違反者に対する厳しい取り締まりと罰則でしょう。