2019年6月6日木曜日

嘘の見抜き方

タイ「見せかけの民政」

朝日新聞の書く事には、十分に注意しないと、慰安婦報道の時のように騙されちゃうこともあります。

こんな事が書かれていました。

「新未来党は4日の記者会見で、党所属の複数の議員らが、親軍政側に寝返れば多額の報酬を払うとの働きかけを受けたことを明らかにした。」

新未来党は、確かに会見でこのようなことを話しましたが、私は、へそ曲がりなので、すぐにおかしいなあと思いました。

なぜなら、この会見は、翌日の首相指名をひかえてのことで、もし、これが事実であれば、ものすごいインパクトで、その話を持ちかけてきた人は、重大な違法行為を行ったことになり、もし、それがプラユット首相側の人間でしたら、完全にOUTでしょう。

当然証拠を揃えて、国会に提出すべき案件でしょう。

新未来党は、俗にいう、「ソースがなければただのデマ」を理解できないようです。

会見では、今は詳細を話せないといっていましたが、今話さないでいつ話すの?とつっこみたくなっちゃいました。

新未来党の党首タナトーンは、前にも、ある人から、自分の母親に電話があって、「新未来党の議員20名を反タクシン派に移籍させてくれたら、タナトーンが問われている議員資格の訴えを取り下げる」と言ってきたと発言しましたが、言っただけで、その証拠を提出することもなく、その後は、この件を話すこともなくなりました。

こんな事が、実際に行われたら、司法に対する冒涜ですし、法律違反ですから、証拠があるのなら、当然司法に訴えるでしょう。もし、訴えれば、訴えられた人間が裁かれるだけでなく、関係する政党に解党命令が下る可能性もあるわけです。

そうなれば、タクシン派の政権が誕生することも確実でしょうし、一つのことを除けば、なぜしないのか理解に苦しむわけです。

その一つのこととは、この訴えには証拠もなく、ブラフ(Bluff)要するにハッタリの可能性が高いということです。

タナトーンにしてもピヤブット書記長にしても、弁は立つけど、論点ずらしとか、気をつけないと、嘘が多いです。悪いのは僕だけじゃないよといった悪ガキみたいな事を言い出します。

政治記者など、専門家が、こうした嘘を見抜けないわけもないわけで、それを知って、平気でそんな嘘をタイのことなどほとんど知らない日本の人に伝えるのは、いかがなモノでしょうね。