2019年6月8日土曜日

バンコクの洪水について その1

太古の時代、タイの海岸線は、黄金の三角地帯のあたりで、今のタイの国土のほとんどが海の底だったそうです。

バンチェンの壺で有名な東北タイのウドンタニー近くにあるバーンチエン遺跡は、紀元前3000年から2000年のものだといわれています。

ナコーンラーチャシーマー(コラート)の辺りには、コーラート高原と呼ばれる大地があって、ちょっと小高いのですが、一部では、地下水を掘ると、塩水がでてきます。かって海の底だったんでしょうね。

ラオスやカンボジアとの国境にはメコン川が流れ、バンコクには北部タイからチャオプラヤ河が流れ込んでいて、その付近にデルタ地帯を作ってきています。ですから、タイ全土が肥沃なわけです。

さて、昨日の集中豪雨で、バンコクやその近郊で、道路が冠水して、大渋滞だったそうで、わたし自身も、冠水によって起きる交通渋滞に巻き込まれて、5時間以上立ち往生した経験があります。

お腹も空くし、トイレにも行きたいしで、本当に苦しかったです。それ以降は、車に携帯用トイレとかペットボトルの水とかを常備するようにしました。

バンコクの場合には、昨日のような集中豪雨による道路冠水が、年に数回起きますし、昨日のようにひどいのも、多いときには年に1~2回とか少なくても数年に1回くらいはやってきます。

バンコクとその近郊では、道路が冠水しやすい地域が多いのですが、特に、以前水田だったところを埋め立てて住宅地にしたところが、土地が低いし地盤も悪いです。

バンコクの東西で、バンナー地区とかトンブリー地区です。

バンコク市内では、シーロムあたりも低いですし、スクンビットも低いし、ディンデーンやフアイクワン、フアマークやラートプラオも低いです。

集中豪雨以外にも、バンコクの場合には洪水を起こす要因があります。

2011年の大洪水で有名ですが、雨季の終わりになると、北部に降った雨水が、徐々に南下をしてきます。そして、海の満潮時、それも大潮にぶつかると、チャオプラヤ川の水が、海から逆流して、北から流れてくる大量の水とぶつかって、河の両岸にあふれます。

もう、予想できちゃうのですが、どうすることも出来ません。ナコンサワンあたりが洪水になり、アユタヤが洪水になれば、もうバンコクも時間の問題です。

個人で出来ることをみんなやりました。




2011年の時には、バンコクの都市機能を守るために、バンコクのまわりが水に浸かりました。


バンコクも、徐々に北の方から水に浸かりはじめ、ドンムアン空港にも水が入り、ラートプラオの南にまで水が迫ってきた頃、ちょうど、父の訃報が届き、再入国の手続きやフライトの予約など、大変な思い出です。