2020年2月3日月曜日

新型肺炎が治癒?

昨日タイの医師団が、エイズ・インフルエンザ混治療薬で新型肺炎が治癒できることを発表し、大きな話題となりました。

インフルエンザの治療薬としては、タミフルが有名ですが、このタミフル(Oseltamivir)とHIV感染症のHAART療法に用いられるロピナビル(Lopinavir)と抗レトロウイルス効果を持つプロテアーゼ阻害薬の一つであり、ヒト免疫不全ウイルスやC型肝炎ウイルス感染症の治療に使用されるリトナビル(Ritonavir)を組み合わせて使うことで、新型肺炎を治癒できることを発見したそうです。

中国からタイに来て新型肺炎を発症した70代の患者は、10日間、熱も下がらず食欲もなく、重篤な状態でしたが、この3つの薬を投薬したことで、48時間以内に、ウィルス陽性から陰性に変わり、熱も下がって食欲も出てきて回復に向かっているそうです。

ただ、医師はインタビューで、食欲が出てきたけど、タイの食事は、中国の食事のように熱くなく冷めているから美味しくないといったと笑っていました。

日本の食事だったら、もっと不満だったかもね。

スイスのロシュ社により商品名「タミフル」で販売されているので、世界的に株価が上がっているのかもね。



日本ではロシュグループ傘下の中外製薬が製造輸入販売元だそうです。

また、ジェネリック医薬品として、沢井製薬が一般名「オセルタミビル」の名称で発売しているそうです。

昨日の会見で医師も触れていましたが、他の患者にも投与し、いい結果が出ているそうですが、1人は、アレルギーで投与できないとのことでした。

リトナビル単剤で特に注意すべき副作用は、錯乱、痙攣発作、脱水、高血糖、糖尿病、肝炎、肝不全、過敏症などがあるそうで、まだまだ観察の必要はありそうです。

タミフルの副作用でも、服用した子供などに精神錯乱があった例なども報告されていましたよね。

とにかく、治療の手がかりが見付かったわけで、いっそうの研究が望まれます。

今日の報道では、まだ症例が少なすぎるので、結論を出すには早急だと、かなり控えめな意見が多くなっているようです。