このところ世界で話題になっているのが、「中国語資格HSKの日本事務局から湖北省への支援物資はマスク2万枚と赤外線体温計。その段ボール箱に書かれていた『山川異域、風月同天』に中国人が大感動した」と、そこから、タイでも、中国頑張れのキャンペーンがはじまっています。
中国・唐代の高僧、鑑真和上の伝記「唐大和上東征伝」によると、日本の長屋王が唐に送った1000着の袈裟(けさ)に「山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁」と刺しゅうされていた。これに心を動かされた鑑真和上が、日本行きを決意したという。
地域や国が異なっても、風月の営みは同じ空の下でつながっている。この袈裟を僧に喜捨し、ともに来世での縁を結びましょうという意味だそうです。
私の大好きなYoko Ono (小野洋子)さんの「Air Talk」ももしかしたら、この逸話からインスパイアーされたのかと、ふと思いました。
この鑑真和上の逸話を知らなかったわけですが、教養のある人はいつの時代にもどこにもいるもんですね。
これを書こうと思いついたのが、中国語資格HSKの日本事務局の日本人なのか中国人なのかには興味はありますが、でも、結果としては、日本から中国へという風に受け取られているようです。
それで、世界中で、「中国加油」とか「武漢加油」のスローガンが、世界中に広がっています。
日本は、サッカーなどのスタジアムのゴミ拾いとか、国際試合後のロッカールールの後片付けとか、いろいろなところで、道徳観の高さを評価されてきています。
困った時はお互い様が、日本の価値観ですから、政治の話とか、経済の話とか、外国人労働者の話とか、問題もいろいろとありますが、今は、この新型感染症に関しては、できる援助はしていくべきでしょうね。