2020年2月2日日曜日

レディーファースト

最近は、男女平等が当たり前ですし、男女どころか、LGBTの人たちをも平等に扱うべきだという声も大きくなっています。

日本は男尊女卑の国だといわれますが、歴史を見れば、ほとんどの国が男尊女卑だったわけです。

それと戦後の日本でよく言われていた欧米はレディーファーストなのに、日本の男は、男尊女卑でダメだというのがありました。

で、レディーファーストを調べてみたら、こんな事が書かれていました。

レディーファースト(英: ladies first)とは、ヨーロッパ上流階級における淑女のマナー(女性が先に準備して男性を迎える、女性が先に済ませる、女性が先に退出し男性の会話に加わらない、など)を示した言葉である。

時代が下ると、女性の優位性や優先権を示すなど、当初とは逆の意図で用いられることも多くなった。

本来は上流階級の淑女がとるべき行動やマナーを示す言葉であるが、しばしば紳士の取るべきマナーと混同される。

一般男性が考えているレディーファーストとは全く違っているから驚きます。

淑女教育としてのマナーであり、女性の取るべき行動に対する指針となっている。

*教会の扉や門は男性より先に女性が潜り抜けて、魔よけや安全を確認する

*ホールへは男性より先に女性が入場し、男性を出迎える

*食堂では男性より先に女性が用意・着席し、男性を出迎える・待たせない

*食事は男性より先に女性が終わらせて退出し、男性の食後の談話(ジェントリの政治の時間)に加わらない

*女性は男性より先に就寝し、貞淑を守る(または寝室で男性を出迎える)

*女性は男性より先に起床し、朝の身支度を終えて出迎える


私などが考えるフェミニズム運動以降におけるレディーファーストは

*道路を男女で連れ立って歩く際は車道側を男性が歩き、女性を事故や引ったくりから守る。

*エレベーターでは扉を押さえて女性を先に乗せる。降りる際も扉が閉まらないように気をつけて女性を先に通す。

*扉は男性が開け、後に続く女性が通りきるまで手で押さえて待つ。

*高級レストランで案内が付くときは、女性を先に通して男性が後ろを歩く。ただし、案内などが付かないレストランでは男性が先に立って席を探す。

*ロングドレスの女性は座ってから椅子を引きにくいことがあるので、座りやすいよう男性が椅子を引き、女性が座りやすいように椅子を戻す。

*女性が中座する際、男性は一緒に立ち上がる。席に戻る際にも同様に立ち上がり、座るのを待つ。格の高い女性が立ち上がる際は、その場の男性全員が立つ。

*レジでの勘定は、どちらの負担であるかにかかわりなく男性が行う。ただし女性から招待を受けている場合は別である。

*自動車などの乗降の際において、特に女性がロングドレスにハイヒールという装いならば、運転する男性が助手席に回ってドアを開閉する。

*自動車を降りる際に手をさしのべて女性を介助する。

*椅子に座る際、ウエイターが椅子を引いて座るまで女性を介助する。この場合、連れの男性は女性がきちんと座るまで着席を控える。

結局、現在考えられているレディーファーストは、第二波フェミニズムの影響なんですね。

歴史を見ると、ほとんどの国で、女性も男性と一緒に働いていた時代が長かったわけですが、戦争が多くなると、男性が少なくなって、家庭に留まって子供の世話をする主婦が望ましいという倫理観が生まれたようです。

「結婚して子供を持つ郊外住宅の主婦」が米国でも日本でも女性の憧れの時期があったそうで、現在は、そうした専用主婦たちが、男性と同じように働きたいと昔に戻っているのだそうです。

移民の国々の価値観もありますね。

移民で生まれた米国とかニュージーランドとかオーストラリアでは、どうしても男性社会で、女性が少ないから、女性に媚びる社会になっていった一面はあるような気がします。

女性に媚びないと結婚もできないし、子供も家庭を持てない。

女性の参政権が認められた国は、そうした移民の国が早かったような気がします。

女性の参政権といえば、1993年までスイスでは女性に参政権がなかったというのは、驚きでした。

ちょっと調べたら、スイスでは女性の参政権は政府が決めるものではなく、男性国民が投票所で決めるものだったんだそうです。

だから、古くから築かれた男性民主制が、女性のための民主化への道を阻害したのだそうです。

直接投票だと、議会制民主主義とは違った長所や短所もあるんでしょうね。

さて、フェミニズムにより女性の社会進出が進むと何が起きるのかといえば、結婚年齢が上がり、結婚しない女性が増え、離婚も増える傾向があると考えられます。

その結果、少子化がますます進み、今度は、移民を入れた方がいいという社会になっていきます。

入ってくる移民たちの多くは、反フェミニズムのイスラム教徒だという皮肉もあるわけです。

北欧や北ヨーロッパで起きてきたことですし、いろいろな問題を生み出しています。

フェミニズムで、女性たちは、幸せになれるのでしょうかね。

男たちは、「結婚して子供を持つ郊外住宅の主婦」になりたい発展途上国の女性を求めて、世界を飛び回るのでしょうか?