2022年9月8日木曜日

洪水の話 その2

9月1日にも書きましたが、タイは洪水の季節に入っており、今週は、バンコクの北100キロほどのところにあるアユタヤに続き、バンコク近郊でも被害が出始めています。

2011年の大洪水の時にも、同じように、アユタヤやバンパインなどが水に浸かり、そこから徐々に南下してバンコクに迫ってきました。

テレビでは、2011年の大洪水のようなひどい被害が出るのだろうかと話し始めていますが、もしも、同じようなことになったとしたら、クーデターで倒したインラック前政権と、現政権と同じようなものだと証明することになっちゃいますね。

いくらなんでもそれはないと思っていますが、すでにフューチャーパークランシットショッピングセンターのあたりは、徐々に水に浸かり始めているようです。

場所によっては普通車の通行ができないところもあるし、ひどい交通渋滞だそうです。

ランシットからパトゥムタニーのあたりは、チャオプラヤ河に通じる大きな運河がいくつもあるので、チャオプラヤ河の水位が高い時期には、運河に水が逆流して溢れ、そこに大雨が降り続くと排水もできないから冠水状態となります。

2011年の時には、ドンムアン国際空港から、チェンワタナー通りにかけても水に浸かりました。

アユタヤの北東部には、カオヤイ国立公園があって、コーラート台地とともに、タイ中央部では比較的海抜が高いので、そこに降った雨も、徐々に南下してきます。

カオヤイの南側にある、プラチンブリナコーンナヨックも洪水になることで有名です。

チャオプラヤ河の両岸は、ランシット・パトゥムタニーあたりから南もかなり危険地帯です。

チャオプラヤ河の西岸も、2011年の時には、かなりの被害が出ています。

東側もスワナプーム国際空港のまわりもひどい状態でした。新しい巨大商業施設や新興住宅地で有名になってきたバンナートラート通り沿いも冠水することで有名でした。

他には、ドンムアン国際空港の東側のサイマイからラムイントラ、そしてフアマークからラムカムヘン大学の一帯、シーロムやサートンやラマ4なども河が近いから冠水しやすいです。

当時を知っている人なら、だいたいの予想もできるでしょうけど、当時を知らない人の参考になればと書いています。

2011年には、10月には収まると思われていましたが、政府の無策で、ダラダラと11月の初めまで大変な騒ぎでした。

結局、政府は、バンコク中心部と近郊の重要な空港などの施設を守るためにその周りをある意味犠牲にしました。

ですから、バンコクは、地区によってはかなりの冠水もしましたが、郊外のように2階まで水に浸かるような事態にはほとんどならなかったと記憶します。

最終的に、11月になり、雨も降らなくなったこともあり、バンコクは、ラートプラオからスティサーンのあたりで、大水の南下が止まりました。

今年も、降雨量が大きなポイントですし、海の大潮の時期と満潮時間も重要です。

バンコク北部やチャオプラヤ河の両岸、そしてシャム湾に面しているところにお住いの方々は、早めに情報を集め、大切な家具や電化製品などを高いところに避難させ、必要なモノの買い置きなども、考えておいた方がいいかもしれません。

タイ語ですが、こちらも参考に。