2022年12月7日水曜日

狩猟民族の話 その1

人類は約6万年前にアフリカから世界に広がっていったというのが定説ですが、ほかの説もいろいろとあって、実は、アフリカ以前にユーラシア大陸にもいたのではないかともいわれています。

イスラエルやギリシャや中国で6万年以前の人類のものと思われる化石も見つかっているそうです。

人類とネアンデルタール人とが分岐したのが、約64万年前といわれていますが、DNA鑑定も、進歩して以前にはできなかった化石からのDNA鑑定も可能になっていて、新しい事実も見つかっているそうです。

我々のイメージでは、森で暮らしていた人類の祖先が、森を出て草原で暮らすようになって、直立二足走行をすることで頭脳が発達し、火や道具を使うことができるようになったという、物語です。

森の中で暮らしていたころは、木の実や果実や昆虫などの小動物などを食べていたことが考えられます。

草原に出ると、ほかの動物に襲われることも多くなり、そうした動物たちとの生存競争や、狩猟をして動物を食べることも始まっていたのではないかと思います。

食料となる獲物を食べるためであれば、獲物の多いところで暮らす方が有利だと思いますが、獲物が多いところに暮らせば、自分たちが獲物にされるリスクもあるので、移動が始まったのかもしれません。

理想は、自分たちが獲物になることなく安全に暮らしながら、自分たちは、食料となる獲物を得ることができる環境でしょうね。

獰猛な動物が少なく、襲ってこない動物がいるところを求めたことも想像できます。

昔の人類の化石からは、頭蓋骨に他の猛獣に噛まれた後も見つかっているそうですし、我々の多くが恐ろしいと思う、大型の爬虫類や両生類は、我々のご先祖様を食べてきたのかもしれません。

アフリカは、人類が他の動物の獲物にされる可能性が高いところだから、北上し、獰猛な動物が少ないところに移動したのはいいけど、そうなると、今度は、人類が獲物にしたい動物も少ないから、効率のいい狩りのしかたとか、動物を飼うことを覚えていったのではないかと思われます。

動物から魚や農作物を食料にと考えた人類もいて、農業も始まったのでしょうね。